914為替差益(かわせさえき)
【為替差益とは】
外国通貨や外貨建て債権債務について、円貨との決済、円貨への換算に際して、為替相場の変動により生じた利益。
【為替差益のポイント】
外国通貨や外貨建て債権債務は会計処理上、全てその時々の円に換算して処理をしなければならない。
【為替差益の決算時の処理】
外国通貨や外貨建て債権債務は取引時の為替レートで換算されているので、決算時の為替レートで換算し直さなければならない。
期末に為替差益と為替差損の両方に残高がある場合には相殺する。
【為替差益の表示区分】
損益計算書>経常損益の部>営業外損益の部>営業外収益
※青色決算書・収支内訳書上は雑収入に含めて表示する。
【為替差益の消費税の課否】 80不課税売上
【為替差益の仕訳事例】
1.輸入した場合
(1) アメリカから商品1,000ドルを掛けで仕入れた。(1ドル=120円)
(借方) 仕入 120,000 / (貸方) 買掛金 120,000
(2) (1)の買掛金を普通預金から振り込んだ。(1ドル=115円)
(借方) 買掛金 115,000 / (貸方) 当座預金 115,000
(借方) 買掛金 5,000 / (貸方) 為替差益 5,000
2.輸出した場合
(3) アメリカに商品2,000ドルを掛けで出荷した。(1ドル=110円)
(借方) 売掛金 220,000 / (貸方) 売上 220,000
(4) (3)の代金が普通預金に振り込まれた。(1ドル=120円)
(借方) 普通預金 220,000 / (貸方) 売掛金 220,000
(借方) 普通預金 20,000 / (貸方) 為替差益 20,000
3.決算時
(5) 決算にあたり、アメリカ企業への売掛金10,000ドル(簿価1,150,000円)を決算時の為替レート(1ドル=120円)で再換算した。
(借方) 売掛金 50,000 / (貸方) 為替差益 50,000
※10,000ドル×120円-1,150,000円=50,000円
